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荻原規子 RDG(4) 世界遺産の少女

RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)
(2011/05/28)
荻原 規子

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この小説は、前作のことを覚えているんだよね。
それだけ心に沁みこませながら読んでいるのか、私の好みのド真ん中なのか。
答えは考える間でもなく、両方なのだが。

今回は泉水子の深行くんへの想いの片鱗が見えました。
自分で自分の心に気づく前の、心の揺れ動きや違和感や不安定さが読めてほっこりしちゃった。
お互い自覚ないまま嫉妬しあってるのがかわいい!
もえもえ。

相楽父×泉水子を相変わらずオシているんですが、どうもそんな気配すらないようで少し寂しい。
まあ、仕方ないか。
ここら辺は脳内二次創作するとしよう(笑)

これからどんどん色っぽくなっていくのではないかと泉水子に期待しています。

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一般小説 ア行  荻原規子 | 【2011-10-21(Fri) 23:18:59】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

荻原規子 白鳥異伝(上)(下)


【大好き】

やーっと読みおわりました。
上下巻で1ヶ月以上かかっとるがな。

長い間、積読にしていました。
2007年4月15日頃に買っていたようです(自ブログ調べ)
3年と半年・・・・・・ヒー!!!

最近文庫版が発売されたけど、今買ったとしてもノベルズ版を選んだと思います。
佐竹美保さんの表紙が素敵すぎる。

「巫女というのは気力だよ。汚れたという気もちが、きみをだめにする。(中略)きれいだと胸をはれば、神様のほうが頭を下げてくるぞ」

モテ男の菅流のセリフ、なるほどこりゃモテるはずだ。
随所に、菅流のかっこよさやかわい気が登場するんだけど、このストーリーは菅流がいなかったら1歩も進まなかったに違いない。
むしろ、主役だよ。
表紙にもいるし!(下巻の赤髪)

好きというのは、一人にしないという意味よ。

遠子の言葉、なんだかすとんと「そうか!」と納得してしまった。

空色勾玉のときもそうだったけど、中盤まではダラダラ読んで(というか世界を理解することで費やされる)終盤は怒濤のように読み切ってしまった。

さて、今回の萌えはー。
(荻原さんの小説なので、男×男萌えではなく、男×女萌えなのですが)

大王×遠子

です。
もちろん小倶那×遠子や、菅流×象子、大碓×明姫も好きなんだけど、なんかこうイイんですこの二人。
ほんと、最初に出逢ってたのが大王と遠子だったら・・・・・・の話が読みたい。
小倶那には申しわけないが、きっといいコンビ(夫婦)になってただろうなー。
あ、そうそう、男男萌えもちょっとした。
七掬×小倶那とか、武彦×小倶那とか。

もー小倶那がねー、ほんとにこの子はねー、もーしっかりしなさい!!(笑)
といいたくなるほど、かわいい子でした。



一般小説 ア行  荻原規子 | 【2010-11-06(Sat) 01:59:16】 | Trackback:(1) | Comments:(42) | [編集]

荻原規子 RDG(1) はじめてのお使い (再読)


RDG レッドデータガール  はじめてのお使い (銀のさじ)RDG レッドデータガール はじめてのお使い (銀のさじ)
(2008/07/04)
荻原 規子

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★10/10

2回目です。
小説は再読することがとても少ないけど、2回目でも初読とおなじ濃度で楽しめました。
やっぱり、荻原規子さんの小説は読みかえしたくなるみたい。

そして、ますます雪政×泉水子をプッシュ!
そりゃ、泉水子が姫神だから雪政が泉水子を大切にするのかもしれないけど、いつしかそれが泉水子自身への愛に・・・・・・変われっ!(笑)

泉水子を呼びすてにする相楽さん。

「おいちゃん」キャラならば気にならない呼びすても、雪政が言うとどこか妖しげ。
まるで泉水子が自分の所有物であるかのような響きに聞こえてもえっとする。

そして、そんな相楽さんにたいして敬語を使わない(あらたまったときは敬語だけど)泉水子。

それは子供らしいというよりも、どこか女っぽさを感じる。
泉水子がおてんばな少女だったら、きっとそんなことは思わなかったかもしれないけど。

私は、年の離れた少女を大事に大事にする(しかもその少女にたいしてのみ冷静でいられない)年上の男、という関係に弱いみたい。
同著の「空色勾玉」では、科戸王×狭也がイチオシだったもんな。

「雪政がこれほど気のふれたふるまいをするのは、おまえがいるからだというのに」

だから、深行くんのこのセリフには猛烈にもえました。

ところで、再読して気づいたのは、深行くんってそれほど泉水子を嫌ってないんだなってこと。
もどかしく思ってはいるけど、完全に放っておけないくらいには気になっている。
子どものころ、ちょっかいをかけてたのはもしかして・・・・・・むふふ。
それに、深行が泉水子のことを「女の子」というところに、すごく愛情をかんじる。
深行の性格なのかもしれないけど、「女子」「女」と言わずに「女の子」と。
その言葉に、庇護したい、という気持ちがあるのでは、と勝手に推測。

泉水子にたいして、深行は「守る」立場でいそう。
言葉や態度がどうあれ、「仕方ねえなあ」といいつつ自ら泉水子の近くに、なーんてのがにじみでてる気がする(笑)
半裸を泉水子にみられてうろたえる姿も、どこかへたれっぽくてかわいい。
結局は、泉水子が主導権をにぎってる、みたいな。

でも、雪政は「奪う」側っぽい。
泉水子を守る守るいって泉水子に「白馬の騎士」であることを印象づけながら、結局自分が喰っちゃいそう。
その時期を虎視眈々と狙っているような、妖しさをかんじるわー。
守る守る詐欺(笑)
年の功ゆえに、巧妙すぎる手口。
だったりして。
もえる。

つまり、深行といるときの泉水子は、攻め攻めなS。
これは、ひとえに深行の教育のたまものだとおもうけど。
深行は、泉水子にSになるための教育をしてることに気づかずにいるのね(笑)
雪政はMに見せかけて真性ドSだから、泉水子はM。
ただ、泉水子が姫神になった場合ドMに変わりそうだけど、雪政といるかぎり泉水子はMだとおもう。
どちらにしろ、極端じゃないかなー。


最後に、ビビビときた言葉を抜粋。

「おまえが選ぶのはおまえ自身の道であって、相楽くん親子にはまたそれなりの、自分たちの考え方で道を選ぶ権利があるのだから」

自分から知ろうとしなければ、何ひとつ見えてはこないのだ。
命がけだということも、それを知っていて行うか、知らないまま他人まかせで行うかでは大ちがいだった。
(わたしはもっと、自分のことに責任をもちたい。
それがどんなにへこむものごとであっても――たとえ、ふつうの友だちを見失ってしまうことであっても、知るべきことは知っておきたい)

(わたしも、楽なほうを取ってはいけないのだ。まだまだ、自分を試すことをやめてはいけない。今は自分をあきらめなくてもいいのだ。)

見られることが怖いのは、傷つけられるのが怖いからだ。
見られることが恥ずかしいのは、自分で自分を否定しているからなのだ。
このような自分がここにいることを、心の底から認めてはいなかった。
これほど冴えない鈴原泉水子ではなく、他のものになりたかったからだ。

拍子にのることができると、どのような心持ちで舞えばいいかが自然にわかってきた。
特別に意識する必要はないのだ。
わざわざ意図しなくても、泉水子がきちんと理解さえすれば、和宮には感謝の心ばえとして受けとってもらえる。




和宮くんから立ちのぼるゆらぎから形づくられたもの=蔵王権現
姫神=菩薩であり如来でもある

【引用文献】
「北辰菩薩陀羅尼経」『修験道秘経入門』 羽田守快著 原書房
「祓 五体加持文」『修験道秘経入門』 羽田守快著 原書房
【参考文献】
山伏の歴史 (塙選書 (71))』 村山修一著 塙書房
吉野・熊野信仰の研究 (山岳宗教史研究叢書)』 五来重著 名著出版


一般小説 ア行  荻原規子 | 【2010-09-14(Tue) 16:58:02】 | Trackback:(0) | Comments:(127) | [編集]

荻原規子 RDG(3) 夏休みの過ごしかた

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(2010/05/29)
荻原 規子

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★9/10

も、好きすぎる。
この勢いにのって、白鳥異伝も読もう!
泉水子がすこしずつ強く頑固になっていくのがおもしろい。
深行がいったいどうなの、泉水子に気があるのないの!?
ラストの和宮・高柳のことを聞いたのってどういう意味なの!?

相変わらず雪政×泉水子も期待してます(笑)



一般小説 ア行  荻原規子 | 【2010-09-03(Fri) 17:01:05】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

RDG2(レッドデータガール・はじめてのお化粧) 荻原規子

RDG2  レッドデータガール  はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)
(2009/05/29)
荻原 規子

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09.05 角川書店/銀のさじシリーズ \1600
★9/10

酒井駒子さんの絵が大好きなので、表紙画像を大きくしました。
重くなったらごめんなさいね。
見れない(見にくい)方がいたら教えてください。

最初は雰囲気が合わない気がしていた酒井駒子さんの絵の泉水子だったけど、今ではこの泉水子以外考えられないほどしっくりくる。
表紙のこのポーズがいかにも泉水子らしくて素敵。
ほっぺたの膨らみと唇の形がたまらん。

泉水子が頑張ってる。
やっぱり頑張ってる主人公がいちばん好き。

1巻ではなかなか掴みづらかった深行も、年相応の男の子なんだなあと思う部分もあった。
いい男に育つだろうな~と思う。

真響、真夏、真澄の三つ子が今後どう動くのかなー。
真夏いい。

穂高先輩と仄香先輩の動向にも注目。
敵なのか味方なのか……怪しい。

そして私の本命、雪政。
冷たいなー。
もちょっと強引に泉水子を守ってよ、と思っちゃった。
大人の判断?
もしかして、泉水子を憎んでいたり…なんてしないよねー(怖)

みんな泉水子をすきになればいいんだ!
って思います。

名言もたくさん。

「泉水子ちゃん、女の子はね、相手の思いどおりになっていちゃだめ。相楽がどう思うかではなく、あなたがどうしたいかでしょう。あいつを見返して、本当はメンバーになりたいでしょう。顔に書いてあるって」

真響ちゃんのセリフ。
泉水子は真響ちゃんのおかげで少しずつ自分の気持ちに目を向けられるようになるんだと思う。
それにしても、真響ちゃんと深行が一緒にいるところを見て、しゅんとする泉水子ちゃんがかわいすぎる。
でも結局は、深行は泉水子ちゃんのためになることばかり考えてるんじゃないかと思った。
っていうか、そう読む。

(……他人に何かを期待しなくても、ひとりで気を取りなおすことくらいできる。すべてわたしが自分でどうにかすることだった。どうしてくよくよすることしか知らなかったんだろう。)

最近これに似たことを姉から言われたので、本当に心に響いた。
そういう大人にならなきゃ、って改めて思った。

人と人の関係に悩むより先に、やっておくべきことがあってのに、泉水子は今日までとうとう気付かなかったのだ。
(自分自身の声を聞こう……だれがどう思っているかと、そればかりを気にせずに)
雪政の考えは雪政のものであり、深行は深行のものだった。真響にだって同じことが言える。他の人間の思わずに振りまわされてばかりではなく、それらとは別に、結局はひとりということをふまえて、自分は何がしたいかを考えていいのだと、泉水子は静かにかみしめた。


次は仄香の言葉。

「今だって神崎さんみたいな才女になれるわけじゃないけれど、私は私のやり方で通していいと思ってるし」

頑張ってる子がたくさんいる。
そして穂高先輩の言葉も励ま
励まされる…というか渇を入れられる。

「きみがそう思っているのは、本当は薄皮一枚のことなんだよ。その下には、別の気持ちが隠されているはずだ。なぜ、だれにも見せられないの? 笑われるから、ばかにされるから? それとも自分はこういものだと自分でも知りたくないから?」

こういう言葉は何度でも言ってほしい。
何度でも教えてほしい。

和宮が再登場したところで次回へ続く。
はやく3巻が読みたい。
まだ、荻原さんの本で読んでない本があるから、3巻を待ってる間に読む。
まだまだ荻原小説を楽しめる幸せ。


一般小説 ア行  荻原規子 | 【2009-08-26(Wed) 16:34:25】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

西の善き魔女(2) 秘密の花園 荻原規子/桃川春日子

西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (C・NOVELSファンタジア)西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (C・NOVELSファンタジア)
(1997/11)
荻原 規子

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★7/10

「しかめっ面なんて、わたくしは気にならないの。いつもそんな顔をしながら、ここ一番という大事なときには駆けつけてくれる人もいるのよ。反対に、にこやかに笑って人を陥れる人もいるでしょうし。だから本当に信頼できるのは、こびを売らない人だと思うの。信念のある人。わたくしはそういう人が好きよ。たとえ、それがわたくしとは一致しない方向であってもね」

2巻の中で一番好きなセリフ。
そうそうそれそれ、と読みながら何度うなずいたことか。
あと、荻原さんのあとがきが好き。

「好きです、この二巻」


作家さんがこういう思いで出された本を嫌いになるわけないじゃないの。
それが「わたくしとは一致しない方向であってもね」(笑)
いやいや、わたくしとは一致しましたけども。
2巻も面白かった。
今回はフェリエルが全寮制女学校へ編入し、そこの生活を中心に書かれていました。

1巻ではフェリエルがとりまく状況が綴られていたけど、今回はフェリエルをとりまく女の子たちの口や反応からフェリエルがどんな少女であるのかがわかって面白かった。
意外と美人で教養もあって気が強いコだったのね。




一般小説 ア行  荻原規子 | 【2008-09-22(Mon) 00:38:43】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

西の善き魔女(1) セラフィールドの少女 荻原規子/桃川春日子

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (C・NOVELSファンタジア)西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (C・NOVELSファンタジア)
(1997/09)
荻原 規子

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★8/10

今更というべきか、やっとというべきか、漫画化やアニメ化にもなっているらしいこの作品をようやく手にとり読みました。
わたしが読んだのは、一番最初の桃川さんが挿絵しているノベルズ版です。

最初は「ふーんふーんほほう」とあまり惹きつけられることもなく読みすすめ・・・。
荻原本はわたしにとって導入部分の引力がないので、ここらへんはいつもどおり(あ、でも「RDG」は最初っからドワーときた)
いよいよ主人公の少女フェリエルとフェリエルパパの弟子ルーンが「逃げなくては」となってからは、もうページをめくる手がとまらなかった。

フェリエルがすごくいいセリフを言ったんですが、付箋はるのを忘れたので後で探して書き足します。

話は少女小説の王道です。
貧乏田舎暮らしのフェリエルが実は貴族の子どもだったとか、メガネをかけたルーンが実は美形だったとか・・・実に王道です。
乙女心を裏切りません。
何度でも何度でも読みたくなる。
小説はあまり読み返さないタイプだけど、荻原規子本はときめきをくれるので何度も読み返してしまうのよね。
読み返す小説といえば、長野まゆみ本ですが、長野本は読むたびに違う感想をもたらしてくれる。
荻原本は読むたびに同じときめきをくれるんだと思う。

なんていうのかしら。
子供の頃に少女まんがを読んでわくわくどきどきした気持ちを、もう一度取りもどせるような。

続き読みます。





一般小説 ア行  荻原規子 | 【2008-09-22(Mon) 00:25:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

RDG(レッドデータガール・はじめてのお使い) 荻原規子


★9/10

表紙絵が大好きな酒井駒子さん。
でも酒井さんの絵は洋風のイメージがあるのでなんとなく違和感を否めませんが、平積み本の中で間違いなく目立って輝いていました。
つくづく挿絵さんに恵まれた作家さんだなあと思います。
それを読む私にとっても、とても喜ばしいことね。

というわけで、角川からの新レーベル銀のさじからあさのさんと共ににトップバッターとして送り出された「RDG」ですが、申し分なくおもしろかったです。
人見知りで怖がりな泉水子(いずみこ)が、血筋と大人の思惑に翻弄される現代和風ファンタジー。
あさのさん作ヴィヴァーチェ同様、長編の1巻となるみたいです。

乙女心として描いて欲しいと思う場面をあますことなく素敵に描画してくれるので、何も不安に思うことなく心の重心全てをゆだねて楽しめました。
反発する泉水子と深行の関係が少しずつほぐれていくところなんかは、本当にときめきます。
泉水子をひっそりと見守る和宮くんもときめくし、深行の父親・雪政もなかなかいいです。
本命は深行×泉水子だけど、和宮×泉水子も捨てがたいし、ありえないとしても野々村×泉水子もほしいし、大穴として雪政×泉水子もねらってます。
そうなのよ、実は雪政×泉水子が大本命だったりして(笑)
「空色勾玉」では科戸王×狭也が一番萌えたクチなので。
年の差バンザイ!

「空色勾玉」は世界に入るまでがちょっと大変だったけど、今回は文字が大きいせいか砕けた文章のせいか、最初っからスッとRDGの世界に入っていけました。
荻原さんのファンタジーは本当におもしろいね。
「空色勾玉」を読んだきり「白鳥異伝」を買ったままにしているので、今こそ読もうと思います。
佐竹美保さんの表紙絵が本当に綺麗なのよねえ。






一般小説 ア行  荻原規子 | 【2008-08-18(Mon) 16:05:42】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]

空色勾玉 荻原規子

  
空色勾玉       空色勾玉

★8/10(ネタバレ)

ついに読みきりました。
最初は改行の少なさと聞きなれない言葉の多さに四苦八苦しましたが、主人公の狭也が輝の国から出ていくあたりから、読むのがとまらないくらい面白くなってきました。
私が古事記に興味をもちだした一端がこの本にあるのですが、平行して古事記の方を読みすすめていたため、読むごとに古事記を基礎としたモチーフがわかるものも多くなり、本当に楽しむことができました。

稚羽矢の変化や、照日王の心情がよく書かれていて、登場人物の誰もが魅力的。
科戸王もけっこう好きでした。
狭也とくっつけば、年の差萌えができたのに(笑)
科戸王の不器用な愛情表現が萌えました。
もしかして、この本の中で一番萌えて(燃えて)読んだ部分かもしれません。
いちばんのプレイボーイ月代王は最後までわかりづらい人でした。
結局はどうなんだ!?
最後の最後の方で、狭也を助けたい云々といった雰囲気は感じとれたものの、どうしてだか裏があるような気がして信じられなかった(苦笑)
だから、天の宮にのぼる最後に狭也をずっと見ていた場面で、少し胸をすく思いがしました。
気づけば狭也のハーレム(笑)
やっぱり好きです。こういう少女小説。

そして、児童書ながら(いや児童書だからこそ?)それとも時代なのか、容赦がないと思いました。
生き返らない。
実はかろうじて助かっていた。
そういう甘えを一切そぎ落とした内容でした。
狭也の誤った判断で仲間を死なせてしまい、またそれによる残された遺族の思いを背負わざるえない現実。
狭也はたまにしっかりとした部分を見せるのですが、それ以外は本当に普通の少女です。
月城王の美貌にうっとりしたり、周りの言葉に惑わされて稚羽矢を傷つけたり、人の言葉に傷ついて部屋の中にひきこもったり、でも生意気に説教してみたり、間違った判断ばかりしてしまったり。
たとえば自分が巫女だと言われたとして、きっと私も狭也のように失敗ばかりして誤った判断ばかりしてしまうんだろうと納得できる。
けっして人々を導くような精神力も判断力もなく、不安や不満をもてあましてしまうんだろうと、心から狭也とシンクロできる小説でした。
狭也の手はたくさんの人々の血で汚れてしまいます。
それを自覚した狭也も、また自己嫌悪と後悔にさいなまれて悩みます。
チャンスはいつでも一度きり。
だけど、次に生かすこともできるのです。
こんなどうにもならずにいろいろな人を犠牲にした話を、ハッピーエンドでしめくくった荻原さんはすごいと思いました。
とはいえ、黄泉の国があるわけですから、そこが少しだけ救いになるのだろうかとも思いました。
だけど、救いはなくても良かったんじゃないかな。




一般小説 ア行  荻原規子 | 【2007-04-11(Wed) 12:34:00】 | Trackback:(1) | Comments:(6) | [編集]

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