スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | 【--------(--) --:--:--】 | Trackback(-) | Comments(-) | [編集]

恒川光太郎 南の子どもが夜いくところ

南の子供が夜いくところ南の子供が夜いくところ
(2010/02/27)
恒川 光太郎

商品詳細を見る

【超好き】

正直、なんでこんなに私好みの作品ばかり書かれるんだろう、と驚きます。
南の島が舞台なので、恒川さんの『幻想古日本』が大好きな私としては少し警戒しながら読みはじめました。
ところがどっこい、ここには私が『幻想古日本』への憧れと同じくらい強く惹きつけられてやまない『幻想古南国』がありました。
激しく照りつける太陽に比例して、深い深い影をおとす森。
砂混じりの乾いた海風、夜の冷たく湿った土。
無邪気な親切さと、排除することに躊躇しない冷酷さ。
そのコントラストの強さに、ずっぽりとこの物語の世界に入りこみトリップしました。

短編集だけど、すべてがどこかで繋がっていました。
1本が短いのでとても読みやすいし、ふいに出てくる罠(伏線)に気づくのも楽しい。

本当に好き。
恒川光太郎さんの小説は、毎回毎回深いトリップが出来て、私が本を読む理由そのものが満たされます。


スポンサーサイト
一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2010-10-16(Sat) 02:00:26】 | Trackback:(1) | Comments:(0) | [編集]

草祭 恒川光太郎


08.11 新潮社 \1500
★8/10

残り全話読みました。
・・・と、いうのは正しくないな。
「くさのゆめものがたり」と「朝の朧町」を、とばし読みしました。
面白くなかったわけじゃなく、ちょうど眠い時に読んだため身にならなかった・・・。
また、改めて読みたいと思います。
特に、「くさのゆめものがたり」は最後のオチが面白かったから、もう一度最初から読みたい。

「天化の宿」は、少しだけ残念なラストだったな。
でも、今までの恒川オチと比べると、前向きなものだったような気がした。

恒川作品を小中学生の頃に出合っていたら、今以上にのめりこんでた気がする。
物語の主人公のように、いつか自分も違う世界に迷い込むんじゃないかしら、と本気で夢想できる時期。
今じゃ、目を閉じて見る夢の世界でしか迷い込めないけど。
ちなみに、そういう夢を見たときって、ちょっぴり得した気分になる(夢の中じゃ命がけだけど)
そういう年代の頃にこれを読んだら、今以上に恒川ワールドをリアルに感じることができたんじゃないかと思う。
といっても、小中学生の頃はライノベ以外の小説なんか読まなかったけど!

恒川作品、改めて大好きです。
でも、今回のデスマス調文章は好きじゃありませんでした。
おもしろさは変わらなかったけど、主人公と読んでる自分の距離感が近くに感じるので好きじゃない。
主人公に共感したり感情移入・・・ではなく、その世界へ連れてってほしい、その旅先案内人の一人が主人公である、という感覚で恒川作品を読んでるのかもしれない。

次回作も楽しみにしてます。





一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2009-04-08(Wed) 23:41:06】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

草祭(けものはら・屋根猩猩) 恒川光太郎


08.11 新潮社 \1500
★9/10

気づけば、全作品読んでることになるんだなー。
どうやら、かなり好きな作家さんのようです。
やっと自覚した。
たぶん、唯一無二。
恒川光太郎が読みたーい!!
と、禁断症状が出ることあります。
恒川光太郎が読みたくなるとはつまり、別次元に触れたくなるとき。
夜道を歩いていて、ふと不思議な感覚にとらわれたとき。
路地裏の隙間がやけに気になったとき。
あ、この感覚って・・・。
というような。
この作品を読みながら気づいたけど、恒川作品は「お話」なのよね。
「物語」ではなく「お話」
知る人ぞ知る口伝いのお話。
公園におじいさんがやってきて「こういう話があったんさ」と淡々と語り去っていくようなお話。
「ウソでしょう?」と聞けば「ウソだと思うかい?」と問われ、「本当に?」と聞くと無言で微笑むような。
鳩尾がざわざわ蠢いてわくわく震える面白さだと思う。
クセになるんだなー。

「けものはら」は軽く邪道読みさせていただきました。
「もしも俺が人食いの獣になっても、雄也は俺の友達か?」
「わかんないや」
 正直に答えた。
「でも、今は友達だ」

邪道読みといっても、ウハウハ深読みって感じでもなく。
雄也と春の二人の間に流れる空気が好きっていうか。
なんだろう。
恒川作品は語れないわね。
完璧に世界が作られていて完璧にピリオドを打たれてる。
それ以上でもそれ以下でもない。

「屋根猩猩」もいい。
こっちは、わりとオトメチックな気持ちで読める。
年下の子に不思議な世界へ誘われて・・・ってのは、けっこうロマンチックだと思う。
少女マンガチックなときめきがありました。
このお話のPVが見たい。
映画やドラマじゃなくPV。
不思議を不思議なままで終わらせられるPV。
それだけ、このお話の世界が映像として脳内でくりひろげられたのかな。

さて、続きを読もうと思います。



一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2009-04-03(Fri) 14:13:17】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

秋の牢獄 恒川光太郎


07.10 角川書店 ¥1400
★8/10

なにげに着々と読みすすめている作家さんになってます。

今回は短編3作だったので、読みやすかった。
女主人公のものが2作品あり、最初は落胆しました。
もともと女主人公ものはあまり読まないし、男性作家の書く女性はあまり好きになれないタイプが多い。
どうせこれもその類だろうと思って読んだけど、2作品ともなかなか面白かった。
女の狡賢く汚い部分が強くでたキャラが多かったので、そこは少しうんざり。
でも、それをはるかに上回るストーリー展開面白かったです。
日常生活とのズレがゾクゾクする。
理由がないからなおさらゾクゾク。
現実逃避するにはもってこい。

一番怖かったのは2作目の男主人公もの。
「神家没落」
でも、どれも怖いか。
油断してたらすっと足元をすくわれそうな怖さが全編から漂ってました。

「夜市」のような邪道読みができないのが残念(ごめん)。
でも、最近小説をあまり読む気がなかったのに、2日で読み終わるほどに面白かったです。



一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2009-01-25(Sun) 01:02:24】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

雷の季節の終わりに 恒川光太郎


★6.7/10

前回の「夜市」よりもねりにねった構成と世界観でした。
んが、わたしのボンクラ頭は「夜市」のような中篇が好きみたいです。
幻想的な話は「短く深く」じゃないとどっぷり浸かれないのかも。

ナギヒサが出てきたあたりから俄然面白くなり、恐怖と不可思議さが絶妙にマッチしていました。
それまでは、昔話っぽかったかな。
わたしの想像力の貧困さが原因だと思うけど。


一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2008-08-07(Thu) 23:52:05】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

夜市(風の古道) 恒川光太郎


★9/10

やっぱり面白かったっ!
夜市とぜんぜん違う雰囲気の話だったら幻滅だなあと思ってたけど、同じ匂いのする世界でした。
(幻滅っていうよりも、夜市の空気にまだ浸っていたかったのよ)
何気なくつながっていた時は、ぞわわわわ~と鳥肌がたった。
こういう世界があるといい。
シリーズ化しなくてもいいから、何気につながってる話をほかにも書いてほしいっ。

邪道読みはけっこう出来ます。
レンの母親以外、オール男。
こりゃ、読むのが楽しいわ(笑)

カズキ×私(逆も可)でも、ホシカワ×レンでも、レン×私でも。
まあ、コモリ×レンでもいっかな~(笑)

伏線が解けたときは、おおーって感じで。
いや、まさかそこが伏線だったなんて!

最後の5行はいらないなあと思った。
恒川さんが小説を書く上でのスタンスかしら。
そういう小説大好きです。
成長を書いてるわけじゃなく、始まりも終わりもない。
でも、あえて言わなくても読んでて感じるから、そこはあえて主張せず寡黙でクールにいこうよ、とちょっと思った(笑)


それにしてもいい題材で読ませてくれるなあ、恒川さん。
『雷の季節の終わりに』を書いた方と同じだったのね。
むかーし、何かでこの本が紹介してあった時に恒川さんのインタビュー記事を読んで、読もうと思ってたのよね。
でもメモしてなかったから忘れたままでいたけど、インタビューの内容だけは覚えてた。
「穏と鬼は発音が似てる。だから穏のついた町を書きたかった」・・・かなんか。
うろおぼえだけど。
その言葉を読んで、読みたいと思ったのよねえ。
いやはや、読みたいと思った本って一度見過ごしてもいつか絶対に出会う運命なのねえ(笑)









一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2008-05-29(Thu) 15:40:56】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

夜市(夜市) 恒川光太郎


★9/10

好みです。
読書感想ブログさんで紹介されて知った本。
題名だけに惹かれ読もうと決めていました。
そのことを長いこと忘れていて(リストアップはしていた)、文庫版が今月発売されたことを知り、今読むに至りました。

夜市……題名だけでイメージがどこまでも広がっていきます。
素敵。

季節は秋。
夜市というイメージで夏を連想したけれど、読後の肌寒さは確かに秋を感じるわ。

「日本ホラー大賞受賞作」と銘打ってあるけれど(あとがきを読むまでホラーとは思わなかった)、ライトノベルって感じかな。
じゃなければ、ミステリー。
ぶっちゃけ、ジャンルわけに困ったらライトノベルに区分しまうんですが(笑)
まあ、これに挿絵がついてたら読まなかったことは確実なんだけど。
そうそう、この装丁が題名とあいまって魅力的なのよね。
題名が題名なだけに(めちゃくちゃ好きなのよ、この題名)、既存の夜市のイメージを見たくないって感じなのね。
どうかしら。「夜市」って聞いただけで、それぞれの中にある夜市のイメージが出来上がるんじゃないかしら。
それくらいに強烈な題名だと思います。

さて、題名についていつまでも語るわけにはいかないので、内容へ。
最初に言いましたが、もう一度書かせて。
好みです。とても。

読書感想ブログさんで紹介されていた内容をすっかり忘れてしまったので、まったく予備知識の(記憶が)ないままに読み始めました。
奇抜なストーリーでは決してなく、どこかでいつか夢見たような情景が映し出されている内容。
それは、ふと森の中にまぎれこんだ瞬間だったり、夜道に気づいたあるはずのない気配だったり。
ちょっと怖い。
でも少しワクワクする。

ちなみに主人公は女の子です。
いずみちゃん。
邪道読みとして0.1秒ほど読む気が失せましたが(笑)、恋愛云々がまったくなかったので素直に夜市を楽しめました。
どちらかというといずみちゃんは読み手のナビゲーター。
あくまで、この物語は「夜市」
なるほど、「夜市」以外に題名のつけようがないわな、と読み終わった後に妙に納得しました。
最後のいずみちゃん独白はいらないなあ・・・と思うけど。
この一言で、めちゃめちゃいずみちゃんがヒドイ子のようになってるわ(笑)
「思い出さなくてもいい」ってあんた・・・!!
それじゃ裕司がいずみちゃんを夜市へ誘った甲斐がないというものよっ。

あとがきで荒俣宏さんが「南方熊楠が関心を寄せていた、民俗学でいう「黙市」」について調べてみたくなりました。
南方熊楠ってあんたっ!
男色論や男色談義を出した人じゃないの。
しかもけっこうイケメン。
こりゃ、気になるってなもんだわ。












一般小説 タ行 恒川光太郎 | 【2008-05-27(Tue) 16:06:16】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

Copyright © 11月の読書家 All Rights Reserved. Powered By FC2. 
skin:*cuteblog*   
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。