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水森サトリ 星のひと

星のひと星のひと
(2008/04/25)
水森 サトリ

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女性であるというお墨付きなんていらない。
普通でなくてもいい。
人間ですらなくていい。
どんな祝福もいらない。
ただ、あるがままの心で生きたい。
それだけだ。


はー、この言葉が骨まで染みる。
きっとそれだけではないんだよね。
本当は、あるがままの心を愛してくれる人が欲しいのが本音のはず。
だけど、あるがままの心が誰かに愛されるわけないと思ってるから、「それだけだ」と思い込もうとしてるような気がする。
ビビアンは、全然名言をはいてなんかいなかった。
ただ弱く強がりな言葉を自分に言い聞かせるように言っているだけじゃなかったのかな。

と今さらながら思い返す。


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一般小説 マ行  水森サトリ | 【2012-12-14(Fri) 14:28:55】 | Trackback(-) | Comments:(0) | [編集]

星のひと 水森サトリ


★9/10

うわぁん、うわぁん、うわぁん、人間がすきだよー、みんなが好きだよー!!
と泣きたい衝動にかられるお話でした。
草太を軸に、彼をとりまく人々の短編がつづられています。
弱かったりずるかったりしても、心の底から冷徹な人なんかきっといない。
そういう切ない優しさに、もう泣きそう。

草太が現実を知り泣き叫んでいるのを見て、胸を痛める草一郎。
このシーンは、ギューとなるほど切なかった。
大事な人が泣いてる姿(しかも体の痛みではなく心の痛みで)ほど、辛いものはないよねえ。
その心の痛みを想像することしかできないから、尚更辛い。
そして、草太は草太で子供心ながらそれに対して思っていたことを読んで、さらに切なくなる。
みんな誰かのためを思って泣いたり心を痛めたりする。
そして、誰かが自分のために泣いたり心を痛めたりすることが切なくて優しくて泣いてしまう。
そういうことって、哀しくて切なくて淋しくて、でも優しくてあったかい。
優しさをたくさん持っていれば持っているほど、泣きたくなることが多いのかもなあ。

「おっさんは子どもの夢を壊すまいとして、必死な顔で言うんだよ。『違うんだよ、ぼうや。違うんだ』――。オレもおっさんを困らせたくなかった。ああ違うんだねって笑いたかった。でもできなかったんだ。なんだかよくわからないけど、胸が痛くて切なくて泣けてきちゃって。そしたら泣き声に駆けつけた草一郎さんが、また言うんだよ。『違うんだ、草太。これは違うんだ』」
「オレはあの日、早く大人になろうって決めたんだ。ちゃんと笑えて、嘘の上手な、誰も困らなくて済むような……。」


さっちゃんとビビアンが意外と仲良くなれそうだなと。
そのうち、ビビアンは草一郎さんよりもさっちゃんと仲良くなりそうだなと(笑)
ビビアンは、すごく可愛かった。

女性であるというお墨付きなんていらない。普通でなくてもいい。人間ですらなくていい。どんな祝福もいらない。ただ、あるがままの心で生きたい。それだけだ。

ちょっとシリアスなことを考えた自分に「なんかあたし今、ロマンチックなこと考えた!」と冷静な部分をもって自分のことを見ちゃうところとかも好きだなあ。
シリアスになりきれない可愛さがある。
ビビアンはけっこう名言をいくつか吐きますが、その中でもとても綺麗な表現だなと思った部分。

「あたしにとって恋愛って、男って、お酒と一緒なのよ。かあっと熱く飲み干せば、それでおしまい。けど……。草ちゃんはお気に入りのグラスの底に刻まれている模様だったみたい。どんな酒を飲み干しても、いちばん最後にその模様が見えるのよ」

草一郎さんへの愛がいかに深いか。
そして、それって初恋だよねえと切なく思いました。
私は初恋って覚えてないけど(笑)
きっと、初恋の人を深く深く好きでいたら、きっとこう思うんだろうなあと思います。
一番萌えたのが、草一郎さんの子どもをどうするか相談しているときに耕平が「泣かないで、草ちゃん。世界中で信じられる人は、もう草ちゃんだけだ。草ちゃんの赤ちゃんは、うっく。ぼくが守ってあげる。絶対、絶対っ、ぜったいに」といった場面。
思わず胸が熱くなっちゃったわ。
萌えたけど。

邪道読みのカップリングでは、草一郎×ビビアンが好きです。
うーん、これはアリかもしれないから、邪道じゃないか。
子どもチームでは高宮×草太とかも好き。
高宮→草太とか(笑)
男同士じゃないけど、高宮×七海になったらうれしいなあと思います。
こういうカプリングは好きなのよね。






一般小説 マ行  水森サトリ | 【2008-08-24(Sun) 20:35:23】 | Trackback:(2) | Comments:(4) | [編集]

でかい月だな 水森サトリ

でかい月だな でかい月だな
水森 サトリ (2007/01/06)
集英社

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★9.8/10

微萌★読書記録のきろくさんが紹介されていたので読ませてもらいました。
ここで紹介されてなかったら、絶対に手にとらなかったと思う。

主人公が変化していく物語ではなく、主人公の周りが変化していく物語。
主人公は一貫して、同じ場所に(綾瀬が去った時のまま)立ちすくみ、憎むべきか許すべきかを保留にしているだけなのに、周りが勝手に主人公の気持ちを都合のいいように解釈し主人公像(被害者像)を作り上げていく。
そこには主人公の意思などは全くなく、被害者はこうであらねばならぬという型に無理やり当てはめられていく主人公の鬱屈した気持ちが描かれているように思いました。
そして主人公が『自分はそういう型じゃないのだ』と主張した途端に、お前は変わったと嘆く。
しかし、実際は主人公は1ミリたりとも変化せず、周囲のめまぐるしい変化に呆然としていただけじゃないかと思う。

そう思ったのは、私自身が過去にそういったジレンマを感じたことがあるから。
誰にでも一度はあるだろうし、今もあるだろうし、これからもあるだろうけど。
周囲のスピードがやけに速く感じて、ひとり取り残されたような焦り。
頭ごなしに、こう思っているんだろう、と見当違いの推測を勝手にされた挙句に断定された時に理不尽さ。
そう思いつつも、自分だって親に対して聖人君子でいてほしいと願って幻想を抱き、それが崩れるとわめきたてる矛盾。
一つのキャラで生きているわけじゃない。裏もあれば表もある。そんな明快なものじゃなく、グレーだったりブラウンやブルーが混ざった汚いキャラだったりするのが当たり前なのに。
そういうことに憤りを覚え涙を堪えた過去を彷彿とさせる、青いような若いような、けれどもこれから先もあるかもしれないと思うような。
そんな小説でした。

これはハードカバーではあるけれど、私の中で児童書という位置付けにいます。
読みやすさという点からも、SFチックに展開していくという点からも。
表紙としては、意識しているのかなとは思うけど。


という真面目な感想はこの辺にして。
萌えに萌えた。
まず、主人公の名前がユキって所からして、萌えませんか!?
ユキと呼ばれる少年。いい・・・。
ラストの綾瀬が最高です。
美少年だった綾瀬が成長してユキを追い越しちゃうのも萌え。
BL的にも問題なし(笑)
中川もいちいちユキが大好きらしく、かごめちゃんがユキに暴言を吐いたって聞いただけで、ピクリと表情が変わったりして。
中川君は実際にはいそうもないキャラだけど、中川君の喋り方が大好きです。
あ、そうか。この本の中には、私好みのキャラばかりなんだな。
私の好きな『優しい人』がつまってる。
ヒカルは、現実にいそうだなって思えるキャラで、普通にもてるだろって感じ。
何気にずっとユキの側にいたキャラじゃんね。
一番ムカッときたのが、被害者ぶって云々と言ったユキの姉の言葉。
リアルな言葉だからムカっぱらが立つのか、自分にも姉がいるからリアルに響くのか。
ムカついたと気付いた時、私は完全にユキに感情移入していたことに気付きました。

っていうか、なんていうか、綾瀬と中川って本物っぽいよね。
という疑惑だけを残した……みたいな(笑)
ユキラブか。
綾瀬と中川が出会って、ユキを巡って静かな火花を散らしている図はとても明確に目に浮かぶんだ、これが(笑)
きっと彼らはユキに悟られぬように水面下で激闘を繰り広げるんだぜ。
と、誰かと語り合いたい(笑)


文体が軽くて読みやすかったので(でもキーワードはバシッバシッと要所に入れてくるところが更に好きだ)、次回作も読んでみたいです。



一般小説 マ行  水森サトリ | 【2007-08-29(Wed) 00:53:39】 | Trackback:(1) | Comments:(6) | [編集]

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