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有川浩 図書館内乱(図書館戦争シリーズ2)

図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
(2011/04/23)
有川 浩

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図書館シリーズって恋愛物だけど友情物でもあるよね。
女の友情は儚い
なんてたまに聞くけど、そうのたまう奴の友情が儚いだけであって、事実はそうではない。
ただ相手を思う気持ちと自分の感情のバランスに苦しむことがあるだけ。
その心の揺らぎを表面的にしか見ないから儚く見えるだけじゃないかな。
その代表格が柴崎だとおもった。
実は誰よりも”友だち”を欲しがってて、郁に嫌われないように、でも嘘のないように、
すごく繊細に女の友情を作ろうとしてる姿は健気で共感できる。
私は女同士の友情が描かれた小説には苦手意識がある。
仲良くなり裏切られ再び仲良くなる(壊れることもあるだろうけど)
そういうテーマで肝となるのは”裏切り”の部分。
だけど、私はそういう描写を読むたびに、ちがうちがうちがうー! と叫びたくなる。
客観的に描けばそうかもしれないけど、そんな単純な感情じゃない。
それならばいっそ爽やかに裏表のない友情を読んでいるほうが納得できる。
そんな私にとって、この小説の柴崎と郁の友情はスッと心に入り込んでくる。
裏表がないわけじゃない、けど裏=悪でもない。
郁は彼女のようになりたいと思える憧れの存在で、眩しくて爽やかでかわいい。
けど、柴崎のキャラは共感する人が意外と多いような気がする。
この人、かなり不器用さんだなーと思った。



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一般小説 ア行 有川浩 | 【2011-10-24(Mon) 17:31:11】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

有川浩 図書館戦争(図書館戦争シリーズ1)



【大好き】
再読

以前「ハッ!」と思った部分と違うところに「ハッ!」となった。


訊かなきゃ訓練の意義を見出せない時点で意識が低いんだよ

この言葉は、確かにそうなんだよね。
与えられたミッションの意味を聞くことは簡単だし確実ではあるけれど、自分で考えて自分なりの答えをだして取り組むこともレベルアップする一つの土台になるんだよね。
だけど、学生時代はこういうことに気づかないから、「なんでこんなことしなきゃならないんだろう。何の役に立つんだろう」ばかりにとらわれて勉強もあまりしなかった。
疑問を持つだけじゃなく、自分なりの答えも見つけてたら、もっとちゃんと勉強してたのになあ。
と、今だから思うのだ。

何を言われても当然ってのと何を言っても当然ってのは違うのよ!

本当にそう思う。
そう思うことはたびたびあった。


メディア作品が犯罪を助長するってんなら、男は老いも若きも総犯罪者予備軍よ。AVにしろエロ本にしろ調教だの凌辱だの性犯罪願望のオンパレードじゃないの。メディア真似して犯罪が起こるってんならまず真っ先に女性に銃の携行許可が下りるべきだわ


柴崎、たしかにぶっちゃけすぎだけど、言いたいことはわかる。

結局のところ何かのせいにして落ち着きたいのよね、こういうのって。犯人はあの本のせいで歪んだ、この映画に影響されて犯行に及んだって。理由付けして原因を取り除いたら子供を監督する側は安心できるってしくみね。気持ちはわからないでもないけど、」
読書嫌いでもないのに親や学校の勧める優良図書しか読んだことない奴なんかイイ子すぎて逆に怖いけどね。


現実味をおびてきた話。
自分の子供を教育できないことを棚に上げて、メディアをあーだこーだいうのはどうだろうか。
世の中にはいろんな世界がある。
いろんな空想の世界がある。
その事実を”ない”ことにするのではなく、”今は見てはならないもの”けれど”ある”ものとして認識しなければならない。
知らないことで無知が生まれ、差別ができる。
受け入れられないから排除するのは、違う気がする。
裸の王様でないか。





一般小説 ア行 有川浩 | 【2011-09-20(Tue) 13:00:16】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

有川浩 シアター!(2)

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)
(2011/01/25)
有川 浩

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【大好き】
ラブコメ度 ★★★★☆
すっきり度 ★★★★★
大人数度 ★★★★★


店を否定する客の言いなりに商品をいじくるなんてその商品を気に入ってる客をバカにしすぎだろう。
商売やってる以上、諦めるしかない客ってのはいるんだ。
自分の店で満足させられない客にはよその店に行ってもらうしかない。


この一連のエピソードは、感想文ブログをやっている者としては耳が痛い部分も多くありました。
だからといって制作者側ばかりに気をつかってても仕方ないんだけどね。
金と時間を払う以上は、その価値に見あった満足を求める。
そのぶん文句はいうが、それを改善してほしいとは思わない。
言葉のあやで改善を望むなーんて言うかもしれないけど、心から求めていない。
どうぞ、わたしの感想なんて切り捨てて。
だって、わたし(読者)はいつだって簡単に裏切るんだから。
あくまで作っていくのは製作者なのだし、読者の要望通りのものを作り失敗しても、読者は責任とれないし。
だけど、こうしてネットによってダイレクトに「作者の事情を考えずに純粋に読んだ者としての感想文」を読んでしまえる今の時代の製作者さんは、昔の製作者さんよりも心を強く持って自分を信じて創作していかなくちゃならないんだろうな、と思うと、やっぱり大変に思う。
周りがなにを言ってもゆらがない製作者であれと思うけど、そんなに強くならなきゃものを作れない世の中もまたつらいよなあ。
わたし自身、きっとこのブログを書くことでたくさんの人を傷つけている。
もしかしたら、作家さんの創作意欲をなくさせてしまったこともあるかもしれない。
もしそうだったらお詫びを言いたい。
けど、自分の感想にウソをつきたくない。
でも言葉を選ぶことを怠けてはいけない。
もう、それは、どうしようもない。
1人1人受け取りかたが違うのだから、万全策なんてない。
だけど、そうやって開き直らずに、製作者に強い心ばかり求めることも、言葉をとりつくろって本心を隠した感想を書くことも、正解ではない、ということを忘れずに感想を書こうと思う。
自分の言葉が誰かを傷つけているかもしれないことを忘れないようにしようと思う。
だから、私の感想文で傷ついた、という人を受け止めないとダメね。
受け止めるだけの度量が、まだまだ育ってない未熟者ですが。


あたしを追いかけてきたのなら追い抜かせるものか。あんたの先を軽々と歩いて、追いすがってくるあんたを常に一歩先から愛そう。

あらあら巧さん、あんたの天女はあんたの兄貴を名指しでいいとこ魅せたいんですってよ。――ざまァ。

いっそあんたが早く巧の気持ちに気づいて巧をこっぴどく振ってくれたらいいのに。そしたらあたしはさも優しそうに巧を慰めて上手に巧の隙間に入りこんでやるのに。
――そしたらあたしはあんたをネタに意地汚く喜ばなくて済むのに。


牧子は本当にいい。
いいっていうか、共感できる。
友達にはなりたくないし、どちらかというと嫌いなんだけどね。
でも(だからこそ?)共感してしまう。

あと今回は、茅ちゃんとスズに萌えた。
いいねーいいねー。
スズの逆切れとか、言い分とかすごくよく分かる。
そしてハッとしました。
「かばう」っていうのは、そういうことだよね。
反省した。
茅ちゃんとスズの恋愛模様を見守りたい。






一般小説 ア行 有川浩 | 【2011-05-23(Mon) 16:00:17】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

有川浩 シアター!

シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
(2009/12/16)
有川 浩

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【超好き】
兄弟度 ★★★★★
夢追いかける度 ★★★★★
笑い度 ★★★★☆


もーそれぞれがみんないい。
そして素人の習い事レベルでしかないけど魅せる側の一人(劇団員とかじゃないです全く)として、客観的に「見られる」ことにたいする考え方に喝を入れられる。

売った責任ってもんがあるだろ。売り手から先回りして商品の価値下げるもんじゃない。誠実って言うと聞こえがいいけどそれは自分が背伸びしなくて済むっていう楽をしてるだけ。手ェ抜いたならともかくそうじゃないなら『いい仕事しました』って胸張るのが売り手の義務。

じゃないと満足してる客の立場がないよな


司は外側から劇団を見ているから、甘えや同情が一切ない意見を言ってくれる。
司の言葉は見る側としてスカッとするし、する側としてガツンとくる。

分かりやすいものを軽視する風潮には、商業的に成立するために不可欠な一般客への侮蔑がある。

そして、この兄弟は素敵すぎる。
兄らしい愛の鞭、弟らしい甘えたワガママ、仲良し兄弟好きのわたしにはたまらん。

あいつが貧乏こじらせて死ぬような業界なら業界のほうが間違ってる。そんな感じがしたら必ず引っこ抜くよ

こんなに愛情のある言葉はどこにある。
巧にたいして客観視できているかどうかなんてわからないけど、ここまで味方になってくれる人はそういない。


たくさんキャラクターがいると、自分なら誰だろう、と考えるんだけど、スズと牧子さんかな。
スズのやらかしたりワタワタしてるところが他人事とはおもえない。

牧子さんはゆがんでる。
イイ女になろうとしてゆがんでそのゆがんだ自分に自己嫌悪におちいる牧子さんがいとしい。
素でイイ女なんて嫌みなだけだ。
イイ女にもなれずにゆがんでる私が牧子さんに共感するなんて100万年はやいけどさ。

ああはなりたくないと軽蔑しながら、無様にさらしてくれた泰泉寺に感謝している。その顔がどれだけみっともなく醜いか、あたしに見せてくれてありがとう――なんて底意地の悪い。素直に妬んだ泰泉寺のほうがよほどかわいい。
だからそれは泰泉寺ではなく自分を救ったのだ。――ジンのこと、嫌いにならないであげて。
瀬戸際で取り繕って格好つけた。だからもう素直に妬んだ泰泉寺にはなれない。

どんな気まぐれだか知らないがシアターフラッグに舞い降りた天女、焦がれる巧を尻目にあたしに惚れさせてやる。


ここのシーンがくるまで、牧子さんを好きじゃなかった。
それが一転して、牧子さんを応援したくなった。

何言ってんの、あんたは。
うちの客くらい丸呑みしてやんなさい。
大きな役に慄く千歳に檄を飛ばした自分がねじれていなかっただろうか。清々しい顔で千歳の肩を叩けただろうか。


牧子さんは友達にいたらイヤだなーと思う。
もっとぶつかっていけよ、と言いたくなる。
泰泉寺の方が好きだ。
けど、牧子さんの気持ちがイヤというほどわかる。
自分に似ている人とは友達になれないだろうなーなんて(笑)

稽古はいろんなことを直していく段階でもあるからそんな縮こまらないで。動きのことは癖みたいなものだし、時間がかかるのは当たり前だから。本番に向けてきちんと仕上げていこう。



今、2巻を読んでいるけど、こちらはブログで感想を書いている身としては、じくじたる思いをさせられる部分が多くある。
なんて無神経に感想を書いていたことか。
けれど、まだまだ未熟のままで、自分勝手な思いをぶつけているのか、ただの感想を書いているのか判断することができない。
この感想文で何人の人を傷つけているんだろう。
だけど、それを考えてばかりいても、自分の気持ちを伝えることができない。
むずかしいなーと思った。






一般小説 ア行 有川浩 | 【2011-05-06(Fri) 16:10:30】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

ラブコメ今昔(秘め事/ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編) 有川浩


08.06 角川書店 \1400
★9/10

今回★を1つ増やしたけど、前4作より今2作の方が特に面白かったわけじゃないです。
この1冊を読み終えての満足度であります。

まずは「秘め事」の感想から。
不覚にも泣いてしまいました。
有川に泣かされるなんて!!
そして、自衛隊って本当に戦ったり守る訓練をしてるんだなーって思った。
当たり前なんだけど、なんだろう。
ミーハーにかっこいい!
っていう、軽い気持ちに渇を入れられた感じ。
おおげさかもしれないけど、自衛隊の人に会ったら自然と頭を下げてしまいそうな気持ち。
「表へ出ろ、貴様ァ!」
「――了解しました」

こんな時でも、上下関係を忘れない手島が素敵です。

「ダンディ・ライオン」は恋愛でした。
私は千尋ちゃんよりも吉敷に近いと思う。
褒められてんのに動揺のあまり逆切れしたり、傷つけて会うのが怖くなったり。
だから、吉敷の最後の行動には「よくやった!」と思わずガッツポーズ。
あんた、よくがんばったわねっ! (笑)



一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-04-10(Fri) 12:14:05】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]

ラブコメ今昔(広報官、走る!/青い衝撃) 有川浩


08.06 角川書店 \1400
★8/10

1日2作品ペース。
ちまちま読んでます。
手元に面白い本があるときは他にやりたいことができてくるし、本が読みたくてたまらないときは在庫ゼロか残高ゼロ。
うまくいかないもんだね。

「広報官、走る!」も「青い衝撃」もスカッとする話でした。
同時に「へー!」と驚いた。

『恐いよ俺……生きて帰って来られるのかな』(中略)
「それに皆さんだって困るでしょう。自分たちの安全を預けてる人間がいざ有事のときに怯えて腹が据わらないようじゃ」(中略)
「先生の書かれた状況で『恐いよ俺』とか抜かす隊員がいたら、自分は機が離陸しててもそいつを蹴り落としますね。そんな奴が一緒に乗ってたら足引っ張られてこっちの身も危ないですから。全員危険に晒すくらいならいっそ今死んどけ! ってなもんですよ」


確かに!
でも、やっぱり恐いと感じるだろう、としか想像できない。
ってことは、どんだけ自衛隊の人が・・・国を守ろうとしている人たちが厳しい訓練を受けているか、少しだけ理解できた気がする。
かっこいいなあ。

予定の軌道を大きく外れたということは一瞬であろうとパイロットが完全に機位を見失ったということであり、事故に繋がってもおかしくはなかった。

理解はしていたつもりだけど、改めて「そうなんやーん」と思った。
こういうショー(?)で事故があるってのは知ってたけど、プロだから、って言葉に甘えて見ると思う。
実際にその場で見てたとしても、多分。
だから、これみたいな失敗を見てもアハハと笑ってすませられると思う。
でも、身近な人からしたら、プロの前に「事故る可能性がゼロではない生身の人間」なんだよなーって思った。
身内だからこそ、完璧な人間じゃないことを知ってる。
完璧な人間じゃないことを知ってるからこそ、100%無邪気に信頼できない。
100%信頼できないから、その部分を受け止められるように自分もしっかりしなきゃと思う。
信頼ってのは言葉が違うのかもしれないけど、そういうのってあるんだと思う。
私はもともとしっかりしてない人間なので、誰かを支えたい受け止めたいから、って理由じゃないとしっかりできない。
好きだから信じている、ってのは少しなんか違和感があるなーって最近思ってます。
好きだから信じるという言葉に甘えられたら楽だけど、過去のデータをもとに状況把握することも必要じゃなかろうか。
把握した上でそれでも信じると決めたなら信じればいいけど、そこからはもう自分の問題になってしまう。
あ、でもそういうことを言ってたら息苦しくてたまらなくなるなー。
そういう前例主義もいやだ。
こういうことを延々と考えてるから、何度裏切られてもアホみたいに信じるって言えちゃう人に憧れる。
何の話だ。
まったく本の感想になってないじゃないか。
いいのいいの。
本だけの感想じゃなく、私が今のタイミングで本を読んで感じたこと、を書くですよ。
まったく参考にならなくて申し訳ない。



一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-04-10(Fri) 00:05:47】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

ラブコメ今昔(ラブコメ今昔/軍事とオタクと彼) 有川浩


08.06 角川書店 \1400
★8/10

まだ2作品しか読んでません。
ただいま思いがけない針子仕事にいそしんでいるので、もっぱらビギナー向け手芸書を読み漁っています。
なので、226事件を調べることはおろか小説を読むのも億劫なんですが、図書館で予約がつまってる本なので読み始めました。
ら、・・・ら!! 面白いじゃないか!
や、有川作品が面白いことはすでに実感していたけど、文字を追うのに疲れてる時でも面白く感じるとは!
さすが短編。
そして、ライトな文章。
以下、それぞれの感想です。

「ラブコメ今昔」はニヤニヤしっぱなし。
オヤジが恋話で照れる姿はなんとも可愛いものです。
「喜ばせたくなる奥さんですよ」
という、吉敷のセリフがなんだかいいな~と思いました。
最後のオチも効いていて、面白かったです。

「軍事とオタクと彼」は笑えます。
歌穂の気持ちにすんごく共感。
私もオタクだけど特撮やプラモには興味ないので、「なんで休みの日にー!!」という点でも歌穂が自分ごとのように思える。
あと、オタク像がテンプレじゃなくて良かったー。
そうそう、わりと見た目や普通の会話じゃわかんないんだよねーと。
ただ、そのジャンルで話し込むとすごい深いとこまで話せるし知っているという。
爪をかくした鷹状態のオタクさんは多いと思う。

そんな感じで、ニヤニヤしっぱなしでした。
有川さんの小説を読むと、自衛隊と付き合いたくなるからいけない。
やっぱ、(何かを)守りたい、仕事は使命だ、と思える男はかっこいい。



一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-04-09(Thu) 00:20:40】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

図書館危機 有川浩


07.03 メディアワークス/角川書店 \1600
図書館戦争シリーズ第3弾
★8/10

今回はまとまった時間をとれず、何度かに分けて読みました。
相変わらずテンポが良くて、次へ次へと読ませる誘導力がある。
小説を読む気がない時でも、1行1ページ目を通せばぐいぐい引き込まれていく。
アニメ化マンガ化したくなるのもわかるってなもんだ。
エンターテイメント性高いよね。
それにしても、これとっとと文庫化した方がいいと思う。
アニメ・マンガは手に取りやすい値段なのに、原作の敷居が一番高いってどうなのかな?
ま、図書館があるわけだけど・・・。

さて、内容についての感想です。

どれだけもっともらしく聞こえてもそれは自分だけはその歪みの外にいるという高慢な理屈だ。この時代に生きてる以上、誰もその歪みから自由になれない。
本当にそうだなと思う。
また、みんな歪んでると思うことで、自分の歪みを許せることもあるよね。

口先だけの山師にいいだけ乗せられてべそべそしやがって、そんな言い草に惑わされるならぶっ倒れるまで腕立てでもしておけ!
そして、これはいい案だなーと思いました(笑)
経験から、それはわかる。
体と精神はつながってることに気づく瞬間。

あたしのこと、好きになって。お母さんの理想の娘じゃないけど、乱暴でガサツで喧嘩っ早いけど、そんな娘でごめんだけど、あたしのこと好きになって。いつか

郁の成長が見れた巻でした。
そして、郁の成長は本当に周りのみんなのおかげだなーと思いました。

そして、手塚はつくづく受けだと思った。
かわいい男だなー(笑)
手塚慧×手塚光推奨なので、柴崎好きなんだけど・・・柴崎大好きなんだけど・・・・・・二人の仲を邪魔すんじゃねえ!! と言いたかった~。

さて、次は最終巻?
そして別冊が数巻あるのかな。
楽しみにしてよっと。

手塚兄と手塚弟が和解する日がくるのかなー。
1行でもいいから、そんな二人を読みたいよ。

一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-03-10(Tue) 23:58:29】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

図書館内乱 有川浩


06.09 メディアワークス/角川書店 \1600
図書館戦争シリーズ第2弾
★9/10

なんて読みやすく楽しい小説なんだろう。
2巻を読み始めて、つくづくそう思いました。

「嫌いなのよねー、あの年頃の純粋さを盾にとった正義感って。自分の価値観だけで世の中全部量れると思ってるあの無意識な傲慢さとか、悪気なく上から被せてくる押しつけがましい同情心とか。まったく世界に対して自分が一対どれほど重大だと思ってんだか、自意識が肥大しすぎて脂肪肝にでもなれそうな勢いね」

「なァに、昔の自分と重ねて辛くなっちゃった?」
 にやにや笑いで尋ねる柴崎に、思わず口がへの字になる。と、柴崎は不意に投げやりな表情になった。
「心配しなくてもあたしも同属嫌悪ってやつよ」


私が柴崎を好きな理由ってそういう所だなーと思った。
昔の自分を許さない潔さ?
そして、いい大人である私もまだそういう(無意識な傲慢さ)部分があるなーと思った。
もっと自立した考えを持たなきゃなー。

「俺は正論以外には絶対に屈服しない」
 融通の利かない正論はずっとそのためだ。
 懸命に慕って追いかけてこようとする小さなあの子のために、小牧は誰にも恥じることのない正論を守らねばならなかったのだ。


私はこういう本が好きです。
例に出すと、あさのあつこさんの「The MANZAI」シリーズの歩と来菅のような。
あれほどウェットになると逆に読むのがきつくなってくるけど、キャラクターの「盛り方」が似ているなと思います。
いろいろな考え方の人がいて、それぞれに自分のやり方の答えを持っている。
正否じゃなく、自分がどうあるべきか、ということに誠実にあろうとする。
時に、その答えをひるがえしたくなったりするし、実際ひるがえしたりすることもある(だろう)。
そういうキャラクターを見るたびに胸がぐっとくるし、私はすごく励まされる。
誰かの正解を探すのではなく、私が誠実でありたい答えを見つけることが大切なんだよね、と。

「訴えたいことがあったらやり方が間違っててもいいわけ」
「よくはないだろ。手法が間違ってることはそれはそれで批判されるべきだ。でも、その手法で何が訴えられたかってことはまた別に評価すべきだ。手法が正しくなかったマイナスまで鑑みたその報道の全体的な価値は、報道を受け取った各自が判断するものだろ」

「言行一致で常に正しくなんて、どんな組織でも無理なんだから」と、これは以前にも聞いたことがある苦言だ。そして手塚は郁から目を逸らした。
「もちろん図書隊もだ」
 お膳立てされたキレイな舞台で戦えるのはお話の中の正義に味方だけよ。以前の柴崎の台詞がリアルにもう一度思い出された。――泥被る覚悟がないんなら正義の味方なんかやめちゃえば?


それに対する郁の気持ちが痛いほどよくわかる。
一方で、手塚や柴崎の言葉もわかる。
一番最悪なのは、「訴えたいことがあるならどんなやり方でもいい」「泥を被らなければ正義の味方でいられない」と開き直ることだと思う。
手塚も柴崎も郁も、そのジレンマがあるからかっこいい。
疑問を持たない開き直った正義の味方ってどうよ。

あとは、今回は思いもよらず手塚でBL読みができました。
手塚兄×手塚弟
むふふ。

「申し訳ないと思うよ、君には。でもそこまでしても光(手塚弟)が欲しいんだ、俺(手塚兄)は」

「俺(手塚弟)、けっこうすごいブラコンなんだ。昔の兄貴ってすごい出来がよくてかっこよくてさ、俺も兄貴みたいになるってずっと思ってて、兄貴にこんなことされてんのに、何度も失望させられてんのに、まだどっかで期待してるんだよな」


兄弟の痛みってわかる。
この一連の関係に切なさややるせない気持ちもわかる。
わかるけどそれ以上に萌えるんだ・・・・・・っ、ごめん!


こういうこともありながら、基本ラブコメなのでその軽さが好きなんです。
ストーリーの湿度に負けそうになることもない、この軽さが大好きです。





一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-03-03(Tue) 15:40:54】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

図書館戦争 有川浩


06.03 メディアワークス/角川書店 \1600
★9/10

人気ある理由がわかった気がする。
おもしろいです、これ。
私の大好きなラブコメでした。

読むまえは「僕らの七日間戦争」のようなノリかなーと思ってました。
若さに任せてガーと行くのかと。
私は小中学生の頃、この映画が大好きでした。
が、今あらためて見たいと思わない。
あくまで期間限定のバイブル。
「図書館戦争」もそういうタイプと思ってたので、あくまで若い子の間で人気があるのだろうと敬遠してました。

実際に読んでみて、コメディの割合が高いおかげですごく楽しめました。
それに大人率が高い。

「適正のない方面伸ばすために弾を使わせられるほど隊に予算が潤沢なわけじゃありません。
 適材適所、これ貧乏軍隊の基本です。笠原さんを狙撃手に育てるよりも手塚一士を育てるほうが安いし、全員が狙撃手である必要もない」
「笠原さんは笠原さんの適正を伸ばしなさい、手塚一士と張り合っても意味ないから」

「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。お前が使ってるのはどっちだ?」


テンション高いラブコメのわりに考え方がクールなのでホッとする。
アニメのキャラ絵を見たけど柴崎以外はイメージ通りでした。
(もしかしたら、アニメキャラ絵の印象で読んだのかもしれないけど)
柴崎の外見描写があったか覚えてないけど、私のイメージではフォワード巻きした目パチピンクリップ系。
デキる女だからこそデキる女に見せない、そういう計算をする柴崎像が私の中で育ってます。

アニメも見てみたくなりました。
近々借りてみるかな。




一般小説 ア行 有川浩 | 【2009-02-09(Mon) 11:48:51】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]

クジラの彼 有川浩


★9/10

有名な作家さんです。
図書館戦争がメディアミックスでもみくちゃにされているので、知ってる方も多いと思います。
塩の街で題名のセンスがすきだなあと思ってましたが、手を取らないまま現在にいたります。
それという原因も恋愛物だから。
BLではさんざん恋愛物を読んでるくせに、男女の恋愛になると途端にへたれになります。
もう腰が引けてなりません。
人様(フィクション)の恋愛と自分の恋愛の相違点ばかりが目について、物語として楽しめないことが原因なんだろうなあというのが今のところの自己分析です。
ファンタジーや海外物、学生物だと恋愛話がからんでも同じ土俵じゃないので単純に楽しめるんだけど。
ぶっちゃけていえばヒロインに対する嫉妬ね(笑)
だから、男女の恋愛話は避けに避けていたわけですが、いつどこでどんなスイッチが入ったのかこの本を手にとってしまいました。
自衛隊に惹かれたのか、題名が良かったのか、短編だから気が向いたのか。
今となってはそのどれもが原因だと思いますが、一番の動機は最初のページだったかな。
『元気ですか? 浮上したら漁火がきれいだったので送ります。春はまだ遠いですが、風邪など引かないように気をつけて』
(中略)
「取り敢えずはまだ付き合ってるってことだよね」
 漁火がきれいだったので(君にも見せたくなったから)送ります。
 これくらいの補完は許されるだろうか。


手にとったものの、あまりに恋愛物にたいする苦手意識が大きすぎて机の横に放置したままなかなか読み始められず(笑)
やりこんでいるゲーム画面をスキップしている合間に、あまり根性入れて読まない本を探した結果選んだこの本。
いつの間にか、ゲームよりものめりこんでました。

サラリとしていて甘く優しい小説でした。
どの話も好きだけど、特に好きなのは「クジラの彼」「ロールアウト」「国防レンアイ」「有能な彼女」「ファイターパイロットの君」・・・ほとんど全部ですネ(笑)
とくに感情移入したのが「有能な彼女」の望。
「それにもし私のこと狙ってるなんて人がいるんだったら、それ私と仕事したことない人だよ。少なくとも一緒に仕事したことある人の中には絶対いない。私きついし我も強いし、すぐ相手のこと叩き潰しちゃうし。しかも私はけっこう遠慮してるつもりなのに!」
「私、他の人と口論するときは夏木さんと喧嘩するときの半分も本気出してないのに! あんなんじゃもし付き合ったとしてもすぐに別れちゃうよ、しかも私が悪者扱いで!」

そんな望の必死の言葉を思わず笑ってしまう夏木さん。
その時になってぼんやりと優柔不断に見えていた夏木さんが、度量の深いかっこいい人だったんだなあと気づきました。
いいなあ、望(笑)
姉ちゃんがああいう女だからさぁ。確かに翔の言う通りで、望という女はもしかするとたぶん相当面倒くさい。
「よし分かった。やっぱお前、俺じゃないと無理だわ。分かった」
遅いよ! と望が怒ったのは気づくのがということだろう。

恋愛は目を曇らせるってことね(笑)
でも、曇りが消えた後に「やっぱりお前で間違いない」と言われたら素敵よね。
こういう恋愛関係を結びたいなあと、心から思ったわ。
「お前、俺じゃないと無理だわ」
なんて、一度は言われたい言葉だわ。
「お前、俺には無理だわ」と言われるタイプの人間にとっては、愛する人に一番言われたい言葉だと思うわよ、ねえ望ちゃん。
これ、文庫化したら買っちゃおうかなあ。
恋愛力が低下した時に読み返すといいかもしれない。
私にも夏木さんが・・・・・・!!みたいな。
逆に、夢見がちになるか(笑)

意外と恋愛話もいいものね。
有川さんがあとがきで「大人の活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」と叫んでいたので、大人の活字恋愛小説にはこういう系が少ないのかしら。
他の恋愛話も読んでみたいけど、ベタ甘ラブロマな大人の活字恋愛小説はどこで探せばいいのかしら。
とりあえず、有川さんの他の小説も読んでみようと思いました。









一般小説 ア行 有川浩 | 【2008-08-18(Mon) 15:21:05】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

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