花よりも花の如く(1)〜(5) 成田美名子 


★7/10

能マンガでした。
表紙からは想像もつかないほどひたすら地味な(笑)
1巻あたりは能楽師のエッセイマンガのようで、「へー! ほー? ふーん」という感じで読みました。
2巻からは、人間関係を中心に描かれていきます。
能ってすごく閉鎖的で耽美的なイメージでしたが、すっかりひっくり返されました。
もちろんいい意味で。
なんといっても、おじいちゃん同士が「ちゃん」づけで呼び合ってるのがたまらなく可愛くて好き。
家族的な(実際に血縁関係にありますが)繋がりが本当にいいなあと思います。
まろやかな人間関係がとっても素敵です。
きっと主人公の憲人がひょうひょうとしているせいね。
1巻で楽から

ヘンタイですね、憲人さん

といわれても

まだまだです

と無表情で返すあたり、大好きです。
これは使える(笑)

3巻では

礼儀正しくさりげなく主張してる憲人さんが好きです(笑)

一番笑ったのは1巻の海くんのセリフ。

お父さん、女の人になってるときはこわくない

ぶはっと(笑)
しかも、お父さん(匠人さん)は眼鏡に七三分けのどっからみても普通のおじさん(お兄さん)
思わず想像してしまいました。

といっても、5巻のラストでは憲人の思いがけない落とし穴にはまるのですが、6巻が楽しみでなりません。

1巻では、他にもハッとするセリフがありました。

生きてると治るんだ!

そして、3巻のおじいちゃんの言葉。

認めたくなかった自分の一部を押し込めて今の憲人になったわけだ。それを人が発揮してたら苦手に思うのも当然さ。でも本当はそれは自分の一部で自分の影なんだよ

私にはこの考え方がまったくなかったので、すっごく感動しました。
苦手な人が、「もしかしたら自分だったかもしれない人」という考え方って、すごく面白いです。
自分と付き合うように、苦手な人ともとことん付き合うって姿勢がいいなあと思います。
見習おうと・・・マンガから学ぶ(笑)

4巻では

自分を絶対と思うことが一番良くないと思うんだ。相手の立場からも考えてみないと

という言葉に、そうだなあと心に刻みました。
「アレキサンドライト」を読んだ時も思ったけど、成田さんが描く人間関係ってすごく好きです。
喧々諤々ぶつかりあうわけじゃなく、ふっと誰かの言葉を考えて飲み込む時間をとるっていうのかなあ。
すごく芯がある気がします。
読むと、人と会ったり話したくなったりするわ。

同じく4巻で、楽が直角に

「人のためにどれだけ動けるか」が楽しくなってくる」

というセリフも、いい言葉だなあと思います。

このマンガは「ナチュラル」のスピンオフ(?)らしいですが、買います。
成田さんのマンガはすごくいい。
朝読むと、明るい気持ちになって一日をスタートできます。
かなり効果ある(笑)



角川書店と新書館と朝日新聞社 

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きたがわ翔 デス・スウィーパー(3)
藤たまき 遊覧船
今市子 百鬼夜行(10)

今日の気分はこんな感じだったので、かってきました。