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山田ズーニー あなたの話はなぜ「通じない」のか/おとなの小論文教室。

 

私はやっぱり人と接することが好きなのだと、しみじみと実感した。
岡田光世さんの『ニューヨークのとけない魔法』を読んだ時と同じ感動を味わいました。
「人と接したい、話したい。個々の心を、考えを、もっと知りたい!」

コミュニケーションのために『聞き方』の本ばかり読んできたが、私は聞くよりも話す方が苦手であることにハタと気づいた。
そこで、アマゾンで高評価だったズーニーさんの『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読んでみた。
最初はハウツー本を読むつもりだったので、ページを開いた時の「文章」におののいた。
私が今まで読んできたハウツー本は、優しい語り口調や箇条書きといったとても読みやすい体裁のもの。
それが『あなたの・・・』では、語り口調であるものの「ですます」と排除した堅い文章。
しかも、初っぱなから「メディア力」ときたもんだ。
さぞ高尚なことが書いてあるのだろうと身構えて読みはじめたが、「1 通じ合えない痛み」を読み終わった頃には、胸にぐっと後悔のような今まで堪えてきた哀しみのようなものが押し寄せてきて、何とも言えない泣きたい気持ちになっていた。
そして、1冊まるまる読み終えてわかったのは「言葉は自分の気持ちを伝えるためのもの」なのだということ。
建前やおべっかをいうためにあるのではない。
人と人が心から深くコミュニケーションをとるために言葉がある。
自分の心を正直に伝えてもいいのだ、と晴れ晴れとした気持ちになった。
まあ、正直に伝えるといっても、相手に伝わりやすい方法が大事で、それこそが本の趣旨だと思いますが。
なので私はすっかりズーニーさんのファンになってしまい、翌日にはズーニーさんの文庫本を全て買いました。

そして今日、『おとなの・・・』を読みおわりました。
既に2度読みしました。
読みすすめていくうちに、心が解放されて自由になっていきました。
文字通り「心のつかえ」がポロポロとこぼれていきました。
そして「私は人が好きだ」という晴れやかな気持ちが残りました。
こんなシンプルで清々しい気持ちで人と向きあおうと思えたのは久しぶり。
私は話すのが苦手じゃなくて、実際はいない敵に怯えて気持ちを飲み込んでただけなんだと気づきました。
話すのが聞くのと同じくらい好きだったことを思いだした。
ズーニーさんにお礼を言っても言い足りないくらい。

1レッスンごとに思ったことを書きたいくらいですが、長ったらしくなりそうなので、出来るかぎり「要するに」で書いていきたいと思います。

何も発信しないということは、何も考えていないことと同じだ。
まだ大人になりきれてない頃の私は、KYという言葉が流行ったド真ん中にいて怯えていた。
KYになるのが怖くて、自分の意見を必要最低限にしか話せなくなっていた。
私は、関係性を持たず逃げたい時に逃げられるネットに、「王様の耳は驢馬の耳」のようにポイポイ言葉を投げ捨てた。
でも自分とこれからも続くだろう関係性のある人には、相手の反応が怖くて言えなかった。
だけど「何も発信・・・」の言葉を読み、私は人と正面から向きあってなかったことに気づいた。
そんな自分になった原因をKYの言葉にしたいけど、向きあう前に逃げた自分の意気地なさを悔いてます。
今までもポイポイだったけど、これからはそうじゃない。
だって、自分と関わりのある人に私の気持ちを伝え、それに対して彼らが何を思い何を考えどんな反応を返すのかが知りたいからです。
大勢の人とコミュニケーションをとりたい。
それとは別に、自分と関係性を持つ身近な人と、密に深く心を伝えあい反応し共感したり意見を交わしたりしたい。
それには、やっぱり『自分の根っこの想いにうそをつかない』ことであり、『伝えなきゃ、伝わらない』んだと思った。

レッスン2のタイトル『好きなものに忠実でいる勇気』の一言が頭にガツーンと来ました。
私はタイトルと同じことをずっと思ってきてたはずなのに、いつの間にか忘れていたことに気づいたからです。
それは、自分の分野と違う人と接することが多くなり「どうせ相手にこの気持ち・興奮は分からないだろう」と伝える前から諦めるようになってしまったのです。
まさしく、勇気がなかった。
そして、それは私が相手を見くびっていた見下していたことに、今気づきました。
は、は、は、恥ずかしい!
ズーニーさんが言う、心の火種とかまっさらな頭と心とかありのままを見るとか以前に、私は相手を切り捨てていた。
自分の世界でしか生きようとしてなかった。
そりゃ、自分の分野と違う人と接するのが下手になっていくわ。
『違い』を楽しむコミュニケーションを排除し、『共感』だけを得ようとしていたのだから。
なので、レッスン9のY先輩の話は、ひどく心を打たれました。
やっぱり他者と向き合うってことだと思うの。自分の内面の理想じゃない世界があるってこと。しかも、それが圧倒的だということ。それを知ること。
内にこもる好きなことはつまんない。内にこもるのはそれ以上でもそれ以下でもない。玩具で一人遊びを続けていくようなものだから。圧倒的で不可解で憎らしくて愛すべき他者(外側の世界)にコミットすることで、はじめて自分の世界観が育てられて行くと思うし、他者と交わる行為でしか自分の世界も結局のところ立ちあがっていかないんじゃないか、とそんな気がするのね。

抜粋してるので、この前の文章があってのこの言葉ということを書いておきます。
この前の文章をざっくりまとめると、人の価値観で評価されても自分が満足しなければ(絶対価値)意味が見えない。が、絶対価値といっても自分でも揺らぐから、その時々で出していくしかないんだけどね、という感じです。
レッスン13のひらくということも、他者と自分の関係性に繋がってます。
『ひらく』ってのは、いい言葉だな。
私の人生のテーマにしたいです。
これからは『共感』だけのコミュニケーションから、他者との『違い』も楽しめるコミュニケーションスキルもつけたいです。

その気持ちは、レッスン19の『相手の気持ちを考えない勇気』にも繋がります。
画家をしている友人に、自分が、いい、美しい、面白いと思ったことに遠慮などするものじゃないと、厳しく教えられたことを思いだす。
自分の好きなものに忠実でいるには、自分の感性・感情を疑っては忠実でいられないし、遠慮してたら「自己がない」ことになってしまう。
だからこそ、自分の好きなもの、いい、美しい、面白いと思ったことを、臆面もなくまっさらありのままを表現する勇気が必要なのね。
相手の気持ちを考えて濃度の薄い関係を続けるのは、本当のコミュニケーションか。
やすかふぇさんの言葉、そこにあるのは「相手に気づかった私」っていうただの自己満足……。というのが、一番当を射てると思いました。
相手には断る・否定する権利もあるし、それを使うも使わないも「私」には知るよしもないことで考えるだけムダってこと。
相手が意見を言える人間である、と信頼することが大事かなと思いました。

ところで、こんなに真面目な感想ばかりを書いてしまいましたが、笑いが止まらないところもありました。
『要約おかん、への道』で、熟々と流れる愚痴の裏にある、本当の気持ちをズバッと要約したおかん。
これがさっと分かれば意思の疎通もしやすいんだけど、なかなか出来ませんね。
そうなるまでには、色々な「違い」や「共感」を「共有」していかないとね。
『動機ウキウキ』にも大笑いさせてもらいました。
「そしたら、なんと! 書けなくなってしまった。」
の文章が音声付きで頭の中で再生されてしまうほど臨場感ある切実な言葉であり、笑える文章配置でした。

閑話休題。
最後のレッスン『一人称がいない』では、ページが長くさかれていました。
いまいちピンとこない部分もありましたが、自分が言いたいことは何か、未整理にまま、虚空にむけてつぶやくように文章を書いてる子もいます。という言葉が、自分のことを言われているようで胸が痛みました。
私の場合、文章を書く時はまだマシですが、喋る時がまさしくそんな感じになります。
要領を得ない、気持ちをまとめないまま発言してしまうので、そのたびにアチャーと思うけど、何をどうすればいいのか分からない。
でも、虚空にむけてつぶやくのではなく、相手にむけて伝えるという気持ちを持つだけでも違うかな、と思いました。
まあ、こればっかりは、やってみないとわからない。

自分のとりまく関係性をつかむ方法は興味深かったです。
修飾語を禁止し、感情ではなく「いつ、だれが、何を、(私に)どうした」のみで考える。
やってみようと思いました。
感情ではなく、事実をもとにした関係性を見てみるのも楽しいと思うし、冷静に人を見られるようになるかもしれません。

消すことで消えてしまうもの』『「見」なくてはいけないもの』を読んでいて、あさのあつこさん著『No.6』を思いだしました。
正確なセリフも誰が言ったのかも覚えてないが、「見ろ! 感じろ!」と強く言ってる(言いきかせてる?)シーンがあったのです。
清濁合わさった全てを見て感じる。
しばらくは私のテーマでした。
それは人とコミュニケーションをとる上でも、忘れてはいけないことだな、と改めて気づきました。


この本の1レッスン1レッスン、また一言一言が心に沁みこんで、石頭を融かしてくれたように思います。
「ちょっと前まで私もそう思ってたのに」と言いたくなるような内容だったからかもしれない。
いつの間にか、面倒くさい苦手だ、で逃げてきていたのかなと。

自分自身(感情・思想・嗜好)に素直になり、その自分を他人に伝わりやすいようにひらいて話す。

これが、この本を読んで決めた『私の気持ちの「要約」』です。




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本 その他 趣味・ノンフィク‥ | 【2012-03-28(Wed) 01:42:56】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]
コメント
返事が大変遅くなって申し訳ないです。
相互リンクさせていただきました。
ありがとうございます。
2012-08-28 火  12:37:40 |  URL | 霜月うまれ #- [編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012-03-29 木  21:05:45 |  URL |  # [編集]
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